hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2020年6月第9−10小節目を福島諭さんに送る。

 

今月の変容は少しゆっくり進んでいる。気がつけばもう28日。昨日送った。

 

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もう夏である。Tシャツを買い込みあふれ返る。こういう収集癖は治らないもので、今週はalphaのm-65のオリーブドラブを買い、CDGのコーチジャケットを買う。冬物である。

TシャツもCDGのものを買い、ゲームはしないけれど、コジマプロダクションのルーデンスのものや、death strandingのものも以前買った。リスペクトと云う動機もあるが、デザインが好みであり、秋のレザー・ライダースの中に着る想定のみで集めているといった具合。

 

そういえばpusheadのパーカーも買った。これば[gp]の時に着ようかと思って集めているもので、そのカテゴリーのものも知らぬ間に増えている。pusheadのイラストはもう僕が20歳の頃から惹かれているけれど、なかなか手に入らない。

 

手に入らないものといえば、先日弐瓶勉の傑作 バイオメガのTシャツ付き第1巻を買った。2004年11月の発行だから16年前。当然今手には入らないが、デッド・ストックの新品を買ってそのTシャツもこの夏着ようと思っていた。驚いたことに洗濯機で洗うと粉々に分解。跡形もなく消えてしまった。Tシャツが洗濯で消えるという経験を皆さんはしたことがあるだろうか。新品の開封したものを、少し匂いがしたので「古いから、一回洗濯しなければ着れないな、、、」と安易に洗濯機にかけたら跡形もなく消えた。残ったのは裁縫の骨組みの糸の残骸と弐瓶勉デザインのロゴのプリント部分だけ。溶けてなくなったような感じで一緒に洗ったTシャツを調べると染料のように黒い水が洗うと大量に溶け出す。あんまりだよ講談社さん。超絶クールなロゴがバックに並んだTシャツだった。企画者が発注をかけたTシャツのボディはせめてしっかりしたメーカーのボディを使うのは当然だと思う。漫画のおまけ程度に考えているその精神性の低さに驚くのだ。値段も当時三千五百円ということはTシャツに二千八百円(上代で)ぐらいの予算がつくはずで、洗濯して分解するようなわけのわからんクズのボディを採用した当事者に恨み節炸裂であり、悲しさ通り越して呆れてしまった。せめてunited athleぐらい採用すべきだ。例えばstussyの1990年代のTシャツ(上代が六千円ぐらいではあるが、ブランドの付加価値が乗っているからこのレベルのボディを採用することは可能だ)が今洗濯機で洗って粉々、木っ端微塵になるかい?なるわけがない。ビンテージのロックTだってならない。事が起こった時、あまりに想定外のことだったので、しばし現実を認識することが困難だった。まぁ、作品は表紙などのデザイン違いでコレクション的にはこの買い物は無駄ではなかったけれど。2巻からは集英社に確かなってバイオメガは連載されたようだ。なので1巻だけ別のヴァージョンが存在する。

SEWN UP 2016-2018 interview02: Tangent Design Inc.

vimeo.com

 

福島諭 室内楽集のリミックス集の作家別のインタビューの第2弾

 

今回はTangent Design Inc. 高橋悠さん、高橋香苗さんです。

 

静かな佇まいの対話。「ああ、私もこういうトーンで話せれば、、、」と思わずにいられないような、トーン。まさしくトーンであり、このトーンたらしめる「存在」。それは気の遠くなるような長い時間を付帯した審美眼の研鑽を通過した者だけが得られるような、ある種ロマンチシズム(「永遠」という概念に導かれるような)すら纏うような気配であって、その視座を夢想させる。そんなインタビューです。