hamaji junichi

composer saxophonist

難解なるものは難解なるが故に難解。平易なものは平易なるが故に平易。私は難解なものを愛する。万物は低きに流れる、、、とするなら答えは明白だ。

買ってきたカズオ・イシグロの「夜想曲集」を読みながらリゲティのヴァイオリン・コンチェルトを聴く。そのままCD2枚、リゲティを聴き、小説は難解ではなかったが、バランスを欠いた人間の不均衡で一見平安なようで平安ではない日常を切り取ったような印象のある物語は奇妙に心に残った。

少なくとも今はデータで音楽を買う気にはまったくなれない。音質をまったく気にしない人には良いだろうが、あの音質では問題外だ。平気であれを売る神経もどうかと思うが、大衆は常にいいように搾取されるし、細部を聴きわけようと耳をすませているわけでもない。その細部を聴くにはあるレヴェルの音質は必要だし、それが必要な音楽は確かに在る。始終劣化した音を聴くほどヒマではないし不快がつのるばかりだ。

明日は大阪に行き、明後日新潟へ。ゴールデンウィークということでホテル付の航空券でもばか高く、それは良いが飛び泊はこの時期出来ないというおまけつき。だから超タイトなスケジュールになってしまった。システムが連泊を強要するから腹がたって意地でも連泊してやらないと思った。連泊すると2〜3万近く価格が跳ね上がるから商売する側は当然そういう発想になるのは理解はするが了解は出来ない。2泊3日で10万弱って、、、ホテルも普通のホテルですよ。殿様商売もここまでくれば下衆すぎて普段の倍以上の値段設定をして、なおかつ普段はOKな飛び泊もゆるさないなんて、、、めらめらめら〜このうらみはらさでおくべきか、、、である。

新潟へは普段ならお手ごろな価格で行けるのはわかった。
ちょっとはええことなかったらやりきれんよ。

で、明後日は何物にも変え難い大切な時間を過ごし、演奏もする。公の演奏ではないが作品を発表、演奏するのはまったく変わらない。むしろというか、完全なツワモノの聴衆のなか。buescherのアルト・サックスをもって新潟の街に。


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