hamaji junichi

composer saxophonist

東京1日目

帰ってきてしまった。和歌山に。帰っちゃったよ和歌山に。帰ってきた和歌山に。帰ってきたか和歌山に、、、

あ〜あ。なのか、別に、、、なのか、どっちかと言えば、、、、

結構前なら、発表を終え、「ああ、帰ってきてしまった。痛恨の極みだ、こりゃ」と毎回思ったものだが今回はそうではないようだ。和歌山は例のごとくあまり好きになれんけど、そうかと言って東京がすんばらしく輝いていたかというとそうではなく、、、これは僕の問題なのだ。それはわかっている。つまり、そういうことなのだろう。とひとり頷く。

でもこれはあくまでも街の話。今回の上京はとても素晴らしかった。なんせ会ったひとたちが皆輝いていた。


お昼過ぎに羽田。福島諭さんと連絡を取り合い恵比寿に。(福島さんはmimiZの1日目のレコーディングをされて終えられたところ)


 恵比寿映画祭の前田真二郎プログラムを観に行った。BYT。先に会場に着いた。前田真二郎さんと目が合い、会釈。打ち合わせされてたので一人カラマーゾフを読みながら、煙草のニコチンが切れるとガーデンプレイスの喫煙場に行き、「めんどくせ〜」と思いながら喫煙者の哀愁を噛み締めるのさっ。けっ。でも写真美術館の壁にかかっている素晴らしいどでかい写真を何度か見れたから良いか、、、とも思う。

そうこうしていたら福島さんと飛谷謙介くんが到着。良いニュースも聞いて、喜ぶ。





上映直前にウエヤマトモコさんもこられた。作品をいただく。超嬉しい。

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上映

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ウェブ上で拝見する作品と大きなスクリーンで拝見するのとはかなり印象が違う。良い悪いの違いではなく、ちょっと言葉では名状し難い「印象の違い」

個々の作家さんの個々の作品を観るという見方ではなく、僕は多様な生の営みの断片が息づいているなんというか、愛しい感触がその「知るはずのない物語性」を抱いているのを観終わった時に強く思った。最後の池田泰教さんの作品が終わった時にそれぞれ別の、異なる場所で録られた作品群がまぎれもなくひとつの世界なのだと表白するのを視たような気がした。

between yesterday&tomorrow必見です。2月21日にも上映があります。皆様是非に!

http://www.yebizo.com/#pg_screen11


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上映が終わり、会場に来られていた作曲家の桑原ゆうさんと合流し、近くのバールに。ウエヤマさん、桑原さん、福島さん、飛くん、、私。

いろいろおもしろい話を聞いたけど、ウエヤマさんの尋常ではない「音」への思索の継続をその会話から伺い知ったような気がしている。

桑原さんの3月の公演はもうソールドアウトらしい。凄い。

<<飛谷謙介氏近影(福島諭撮影)>>

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前田さんから電話があり少しだけ合流。高嶺格さんもいらっしゃった。みなさんは知古の間柄らしく、僕は話を聞いていた。

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恵比寿駅で別れ際、前田さん「明日のレコーディング、期待してるからっ」


前田さんと飛くんは2人で飲みに行かれた。
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明日のレコーディングのスタジオが横浜なので福島さんと横浜関内に。互いに先にチェックインをすませちょっとだけファミリーレストランに。密談。ちょっとだけのつもりが午前3時まで。明日朝早い福島さんにわるいことをしたと思いながら死にたくなるような寒空のなか数分歩く。横浜スタジアムの横を通り、阪神タイガースをちょっと思ってホテルにもどった。すぐには寝れず、明け方気を失う。


1日目(了)

美術家・吉原悠博さんのThe exibition of Yukihiro Yoshihara「The Most Beautiful Object of The Consumuption(消費のもっとも美しい対象)」/October 30,1997-December 7,1997を福島さんから密談の際にいただく。額に入れて飾りたい。






福島さんの記述。稀に見る名文。深い洞察の徹底的に厳しい眼力を感じる。
http://mimiz.org/index.php?ID=749
http://mimiz.org/index.php?ID=750