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今日も熊野に行く。先の災害で山の半分が崩壊した斜面にも小さな緑が芽吹き山肌を彩っていた。熊野の深い山の描写といえば、小説では中上健次のものが最も印象に残っている。あれは「枯木灘」だったか。勿論中上健次は新宮の人なのでその描写には、、、つまり真実がそなわっているように読める。
鉄板の名作、アニメ「蟲師」にもああいった山の情景が出てくる。日本人の原風景はああいったものかもしれない、、、と。
山田風太郎原作「甲賀忍法帳」のアニメ版「バジリスク」にもそういった原風景的な情景が出てくるが、誰かが書いていたが、何と言ってもアニメ史上類を見ないバッドエンディング（それは原作がそうなのだから当然なのだが）で超かわいい（見ればわかります）朧と源之助の、、、まあそんなことを思い浮かべたりした。

その山々を見た後、帰途、夜になって車で聞いたラヴェルの｢夜のガスパール」が素晴らしかったので今日の悶絶の名曲はそれ。

http://www.youtube.com/watch?v=mhpX-CyTvfw&feature=relmfu

補足
詩人アロイジウス・ベルトラン「夜のガスパール」