hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2012・12月3−4小節目

午前1時過ぎ「変容の対象」2012・12月3−4小節目を福島諭さんに送る。


http://mimiz.org/index.php?ID=892



音符を書いている時は煩わされることから解放される。煩いが多すぎはしないかね、神よ。地獄の煩い。

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煩いから解放される時は睡眠の時もそうだ。悪夢にうなされる時は半睡のときでまだ「生きて」いる。深い闇にあるときはそれと知らず死んでいるようなものであろう。死んでいたら煩うこともない。この場合「死」はメタファーであるが、ほんものの死もこれとどう違うのか。「死」についてあれこれ人は畏怖し夢想するが、「死」とて生理の枠からはずれることはない。

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バッハを吹いていると、「この気持ちの良さはなんなのだろう、、、」と思う。完全にどこか中空に魂がもっていかれるような、、、それは荘厳さを纏ったイメージを付帯し、あきらかに「他」とは違う。
ああバシバシ音の機能が決まりまくる譜面を見ながら指がそれをなぞり、楽器がそれを喜んでいるように反応し、自らの内耳と頭蓋に響く音響は自己をその対象としない陶酔さえ連れてくる。意識はそこに没入し他の「世界」は無くなる。

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elder

0音。