hamaji junichi

composer saxophonist

福島諭さんに「変容の対象」2−3小節目を送る。

contemptのピアノ・サックスver(ピアノは福島さん)の録音を聴きかえす。サックスの録音の音質はずいぶんと硬質なものにあえてしたが、つきささるような音がどうなのか、まだ判断がつかないが、聴取感のフックはあるので室内楽作品としてのひとつの選択肢にはなるのかな、、、とも思った。本来はもっと柔らかな音がのぞましいのはわかっているが、定型を守らなければならないということでも無い。

今回録音するに際して、同曲にはテーマ部となる動機が存在するが故あってその動機を吹かないものも試してみた。複数のmodeが交錯するシステムで演奏するが、そのmodeとシステムのみを表白してはどうか、、、というもので、pianoの和声情報が厳しく決められているその反面を突出させるという考えからそうしてみた。ピアノという楽器はとても強力で、その音響情報はある種絶望的に美しく、強固で固有の存在を表白するから、そういった考えもあながち間違っていないようにも思えた。なので、これはピアノの存在あっての思考と言える。そして新たに中心軸といえるmodeを変更して吹いてみた。それは成功したと思う。

私はピアノを崇拝している。