hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2010・3月9−10小節目

福島諭さんから「変容の対象」2010・3月9−10小節目を受け取る。9小節目は16分の11拍子、10小節目は16分の22拍子。http://www.mimiz.org/index.php?ID=360

今、10小節目を書いた。まだこれを書いている時点では福島さんに送っていない(これも一興かと思い書いている)が、この小節でfineとしたい。今月はどうやってfineをむかえるのか、今の今までわからなかった。変容はいつもそうだが、今月は特にわからなかった。その時は突然やってくる。そして、この最後の小節が今月で一番美しいと感じている。福島さんが書いた旋律がfineを導いた。それは必然的な力を持っていて、それに自分は引き込まれた。細かな音価が踊り、交錯するfine。自分が理想とする旋律のフォルムがそこに現れたような気がした。イメージはいつも不確定である。その不確定さがエンジンとなって、旋律を組織し続ける。その霞んだ靄の隙間から射す光。焦点が合う瞬間はいつも驚きに満ちていて、魔の陶酔をもつれてくる。ひどく大袈裟にうつるかもしれないが、私は、大真面目である。

 これから福島さんに10小節目を送る。