hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2010・10月8−9−10小節目

福島諭さんから「変容の対象」2010・10月8−9小節目を受け取る。今月の自分の作曲の視点は「配置」だったが、途中からその視点は嘘のように消えて、次の視点にシフトしていた。気が付けば。つまり譜面に書かれた音韻情報がそうさせる、、、というのはごく自然なことだと思う。さらに「変容の対象」という作曲作品は自分以外の、もう一つの頭脳がそれを提示するからその現象はますますある迫力ある動きを誘発することもごく自然におこる。そうして次の音韻情報を受け取った時から、その動きは流れをもち、ある時間を自身の内部に満たし続ける。それは支配的であるが、緩やかな拘束の触手を伸ばしているようにも感じる。

そうやって、その提示された音韻情報に支配されながら、一度それを忘れ、村上春樹の短編小説を3篇読み(自分は好きになると連続して、それが勢いを止めるまで圧縮してその作家を読み続ける)、9−10小節目を送った。午前4時から5時の間。