hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2011・5月1−2小節目

「変容の対象」2011・5月1−2小節目を福島諭さんに送る。

福島さんと僕が折に触れ会話するのが、譜面に残すことだ。変容は1年の単位の作品だし、校正など含め2年、福島さんと僕の継続中の「サックスとコンピュータの為の室内楽シリーズ」は発表や譜面やシステムの更新などを経て各作品が1〜3年という単位で、譜面に残すにはある一定の充分な「時間」を必要とするものばかりだ。それを考えると、「時間」はそれほど多く残されているわけではない、、、と、最近考えるようになって音楽に関わる意識も変化してきている。

福島さんとともに標榜する作品は互いに思考に思考を重ね、僕たちの固有の意思が内包され、構造化されるものだから、なおさら譜面に残したいと思う。譜面はただ、そこに演奏すべき音符がならべられているだけではなく、思索の痕跡を読み取ることが出来るものだと認識している。

それがどう「為された」のか。譜面はそれをも表白する。