hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2012・12月第1小節目

バッハを吹き、coltraneを吹き、、、なにやら考える。焦点が結ばないまま次の日課を。
視界の片隅には36のmodeが書かれた紙1枚。また考える。ままよ。なんなら埴谷雄高「死霊」の矢場徹吾のごとく黙狂の詩人となって、、、と夢想するがそんな絵空事は自分でも信じていない。黙狂の詩人、、、なんたる甘美な誘いの詞、、、と思念の上ではそう口にでるが「本当の」狂人はそんなロマンチシズムを背景に持つことを赦しはしない。


21音書き足す。


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0時13分

福島諭さんから「変容の対象」2012・12月第1小節目が送られてきていた。1時半あたりに気付く。新潟はもう一面雪化粧だそうだ。雪化粧というと怒られるかな。雪国の雪は我々南国の者が想像するような生易しいものでは無いはずだから。新潟の雪。福島さんによると「音が消えるんです。ほんとに。何も聴こえない。見事に」そんな話を聴いた。本当の夜の静寂(しじま)を知っているということだろう。また、ピアニストの石井朋子さんによると「新潟は、これから寒くて暗くて長い冬が始まりますが、家の中はだんだん暖かく、明るくなってきます」と。暖かく慈しむような生活がそこにあるような文章だった。そんなことを思い出しながら1小節目を書く。今月の福島さんによる冒頭文は12のグループに組織化された数列が記されていて、僕はその数列の意味を当然知るべくもないけれど、その数列の印象と、1小節目に記されたピアノの音符から自らの組織を書いていった。1小節目は4分の24拍子。まず4分休符を小節内すべてに配置し、その休符を消す音符を書いてゆく。そうやって組織していった。2小節目はまだどう書くかは決めていないけれど、1小節目はこの手法で良いと思っている。そういうことなのだ。多分。
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