hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2014・6月第16−17−18ーfine小節目

29日朝。福島諭さんより《変容の対象》2014・6月第16−17小節目を受け取る。

夜。17−18小節目を書き送る。


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村上春樹著「ねむり」を読む。TVピープル収録の「眠り」のヴァージョン違いだそうだ。レイモンド・カーヴァー方式。後書きにある。カーヴァーも読みたくなる。作中に出るトルストイも読みたくなるが、ロシア文学のあの時代の恐ろしい時間の付帯、内包具合を思うとそう簡単には手を出せない。

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30日。最終日。福島さんより18−19小節目が送られてくる。

確認し、fine。

fineを結ぶには難しい作品だったけれど、福島さんの組織で決まった。日数の問題は常に付帯する作品上の制約であるが、なかなかバイアスがかかるものだ。いつも。

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三島由起夫著「岬にての物語」随所にはっとさせられる美しい情景の提示(母の様子や、情死する兄妹の少女の美しいなりたち)は眩しすぎて(ほんまに眩しいのよ)ため息がでる。オルガンの音。あの時代の日本語の、文学の豊かな表現は今の言語感覚からは遠い。読む事は困難とも言える。難解ですらある。単に読むという行為のレヴェルの問題でもあろうけれど、骨が折れる。言語は時代とともに変遷をたどるが、ダイレクトに言葉が入ってこない(翻訳物でもままある)という現象を考えたりもした。三島の初期の作品で、若い天才の天才性が充分発露されていてラフマニノフの早熟さなんていうものも(今思いつき)、、、思いつきで書くにもほどがあるが、、、兎に角納得。