hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2016・6月第13−14−15小節目

《変容の対象》2016・6月第13−14小節目を福島諭さんより受けとっていた。


昨日14−15小節目を書き終え、しばらく置いて今送ったところ。



弦四というとやっぱりバルトーク、あるいはベートーヴェンの至高のと言うか完全な奇跡の「大フーガ」が真っ先に想起されるけれど、リゲティの第1もずっと愛している。あの半音階でやられるわけだ。
もう完全に脳に刷り込まれている。普遍的作品ゆえの手法。


サルトル「嘔吐」が見つからないので図書館に行き、新訳のものを借りて読み始めた。同時にチェーホフの短編集も借りる。ロシア文学。永遠の。


再びピンチョンの「ヴァインランド」。この作品には日本と日本人が出てくる。結構なページ数にわたってえがかれる。同じく日本について書かれているハイスペックな文学といえばウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」なんてチバ・シティ-chiba cityがまんま出てきて、未来構造体として聳え立っているし、ドン・デリーロの「コズモポリス」では日本円が世界を支配している世界だ。(クローネンバーグの映画ではその円が時節を反映して中国の元になっていたが、それははっきり改悪だとその時思った。と、今思い出した。つまり円がもつトーンと元がもつトーンとの違い。背景。)