《変容の対象》2016年度版
《変容の対象》2016・12月18−19小節目を福島さんから受け取っていた。31日。17時35分。
しばし黙考。
書き終える。その旨福島さんにメールをするため文章を書いていると、何かがおかしい。もう一度譜面を確認する。夜の9時あたり。
本来19小節目から書くことが可能なものに18小節目から書いている。理由は18小節目に前回は何も書いていない休符だけの小節としたことが挙げられるが、こう言った間違いは記憶ではなかったはずだ。
結局もう一度仕切り直し、何も書かずfine想定として送った。
実際17−18小節目で福島さんの17小節目冒頭の組織の「切れ味」が鋭く楽想上の「時間」をえぐっていたし、その後の後半の和声の内声のアプローチ(極めて恣意的なそれ)が美しく余韻を残してそこにあるので、サックスはいらないと判断して、だから最後はピアノだけでfineになる予感がしていた。
今回の間違いはもし遡って音符を書くことを許されていたのなら成立したけれど、変容の対象という作品はそれを許していない。許せば作品の成立自体が無意味になる。
福島さんからのfineの連絡はまだ来ていないけれど、おそらく今年の《変容の対象》2016年度版はこれでfineを迎える。
今年はどんな12組曲になったか。年初の総括文の時に印象を書き留めたい。