hamaji junichi

composer saxophonist

高千穂に雪降れり。安吾のエッセイのかき出しだったように記憶しているが定かではないがほぼ間違いない。和歌山に台風来れり。いや、来すぎである。この地に上陸らしいとニュースで読んだ。その間ひとしきりサックスを吹いた後、爆睡して夜中を創っていたからどんな具合だったかは知る由もないが大騒ぎしていないところを見るとそうでもなかったのかもしれぬ。あくまでもこの周辺ではというところだが。その少し前に福島諭さんからの変容の対象の今月の譜面を確認しfineと送った。今月も無事終わったけれど月初の岐阜県立美術館での発表と演奏があった割にはその作品に何かそう言った痕跡が現れてはいない。以前福島さんだけが我々[gp](ギタープロジェクト)の発表の後からその痕跡が明確に現れていた経験を通過しての今月だったからそんな俯瞰視座も生まれるのであろうが一体何が機能したのか、機能し得なかったのかは謎である。

トマス・ピンチョン「V.」「ヴァインランド」「競売49の叫び」「スローラーナー」をまとめて白浜に持って行く準備をする。

「湯を沸かすほどの熱い愛」少し気恥ずかしい映画のタイトルであるけれど相当良かった。何とも言えん娘さんの健気さと可愛さ。母の美しさが際立っていて筆舌に尽くしがたし。

ああいう人が実際にいるか、と問われれば確かにいるだろう。稀有すぎて眩暈がするがいるはずだ。

ヒューマニズム溢れる、、、とでもいうのか、が、どうも苦手ではあるし、実際一定の距離をおくけれど、眩く映るのは確かだ。完全な外野として。

Sくんから教えてもらった「イントゥザワイルド」という映画も良かった。

好きな監督の戦争映画はあの監督初めての駄作だった。

変容は来月は福島さんからの動機。


遠く彼の地から台風大丈夫でしたかと心配してくれたりする心やさしき演奏家の人もいる故の報告も含めて。