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《変容の対象》2019年10月第8−9小節目を福島諭さんに送る。
消耗する。1時間半ほど、感覚では息を止めているような時間だった。稀にそういう感覚が去来するけれど、強迫観念的な何かか、書いている時にそういう現象が起こる。
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映画「メッセージ」を見る。2回目。原作はかの名著「あなたの人生の物語」テッド・チャン 文学でしか、書くことでしか表出不可能な領域を孕んだ物語。唯一無二。少なくともこんな小説は読んだことがない。と初めて読んだ時歓喜に奮えた。大げさではなく。
映画はそこの領域には触れることは不可能だけれど、十分面白いのは変わらず。
アリータも原作にほぼ沿っていて面白かった。監督の手腕である。
イコライザー2も面白いのは変わらなかったが、デンゼル・ワシントンはスキンヘッドの方が断然カッコよろしい。前作の起きて仕事に出かける前に鏡の前で毎朝頭を剃るシーンが特に好きだった。自分が頭を数日に一回剃るのでそれもあるのだろうか。今作はそういう粋なシーンはあまりなかった。老人と海のシーンのようなものもなかった。あれは痺れたものだ。今作もかの名作を読んでいるが、あまりそこにフォーカスはされていなかった。監督が違うのだろうか。そういう文学好きがニヤッとするシーンはなかった。
あと、邦画では「駆け込み女と駆け出し男」が超絶に良かった。井上ひさし原作。必見の名画である。鉄板。
天才押井守監督の「ガルムウォーズ」。僕は良かった。