hamaji junichi

composer saxophonist

今日も脳が痺れるぐらいサックスを。同じことを繰り返す。「それは繰り返されるものであっても常に白紙だ」というのをどこかで読んだ。まったくその通り。繰り返されたとしても、それらはまったく別物だ。
 自分の日常といえば、こういうことが書けるぐらいで、ほとんど人に会ったりもしない。もうずいぶん前、東京から地元に帰ってきて、何をとち狂ったのか、積極的に人と知り合おうと思ったことがあったけれど、それは完全に間違いだった。唯一白浜に出会えて幸運だった人たちはいるが、ある絶妙の距離感というものがあって、そう度々会うこともない。出身校の同級生というものがしばしば価値のある友人だと言われたりするが、私にはまったくその覚えがない。かくして、私の日常は一人何をするか、、、ということに帰結するのだけれど、ある領域に向かっては開かれている。そこが救いということだろう。

 脳も痺れて、唇も痺れたら、小川洋子の小説を読み、またマウスピースをくわえる。

著しく変化のない日常でも、それはやはり白紙だ。なにが起こるかわかったもんじゃない。