hamaji junichi

composer saxophonist

2008-01-01から1年間の記事一覧

12組曲『2012年のための習作(仮)』にむけて

シャワーを浴びながらその前に読んだ倍音についての様々な実験音楽の書籍の記述を反芻しながら、倍音列音階、倍音列和音、サックスにおける倍音の操作、アンサンブルにおける倍音の干渉によっておこる様々な音の現象について考え、試行すべき視点がひとつ見…

夜、コタツで数時間寝てしまい、夜中起きだし、ギターを弾く。停滞している作品の確認の為だがアンサンブルと全体の構成がいまひとつ決定的なかたちを持たず悩む。内声が変わる和声を少し書き出したり、、、そういえばサックスの重音で内声が変わるパターン…

バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタのなかのG moll+B durとD moll+F# durこの2つのDur-Mollの旋律からなるフレーズをヒントに何かやってみようと思っています。今はバルトークの作曲技法の断片のひとつひとつを学びながら思いついたヴァリエーションや…

F mollとA durこの二つの和声を同時に内在する旋律などを吹きながら考える。旋律の性格と音韻、音響情報と、ソプラノ・サックスにおける固有の技法とをかけあわせ、、、なんたらかんたら、、、 聴いています。bartok concerto orchestra.music for strings,pe…

今やったことに今応える為に

昨日は譜面を眺めるだけに終わっていたバルトークの作品の数種類を譜面を見ながらサックスで吹いてみました。セリー主義ではない無調フーガや、黄金分割、フィボナッチ数列による音の組織、dur-mollの和声などしばらくバルトーク熱は醒める気配がありません…

今日はドビュッシーの前奏曲集第2巻、6つの古代碑銘などを聴く。 巷では偉大なるキリストの誕生前夜を祝うささやかな祝祭が、、、と書きかけてキリストとはほとんど文学的な興味でしか繋がってなく、所謂埴谷雄高「死霊」におけるあの壮大な弾劾!や、マチ…

昨日の夜中も少しsaxophone soloの為の音列を考える。 短6度と半音の組み合わせや、フィボナッチ数列を自分なりに参照したものなどを書き記しモチーフの断片を今書き溜めているところだ。こうやって書き溜めている音列や組織の、ほんの一握りが演奏の場で姿…

フィボナッチ数列

バルトークのフィボナッチ数列による音の組成をあまたある譜例を参照しながら書き写したり、そこから考えられる音列を書いたり、少しづつ書きなぐり、ソプラノサックスで吹く。バルトーク、bartokとしつこいぐらいここに書くのはそのことばかり考えているの…

1月12日 名古屋 solo saxophone and live electronics

来年、1月12日名古屋の「K.Dハポン」さんで久しぶりのsolo saxophoneでのオファーをいただきました。ソロは自分の核となる演奏形態。眩暈すらおぼえます。サックスとライブ・エレクトロニクスによるソロ。しかしながら「楽音を美しく」という大命題は…

昨日から、またまたバルトークの音楽の技法について考える。その旋律の組成がなにをもたらすか。そこから俯瞰される世界とは。また、その細部にある法則性を見て、何が今までの自分の音楽的知識とリンクするか。その結節点を探し、そのポイントで有機的繋が…

低音部は旋律的短音階、高音部はメシアン移調の限られた旋法第2がつくりだすハーモニー。バルトークの作品に聴かれるこの部分に惹かれる。

dark knight

昨日は牧野琢磨さんはげしくおすすめの映画、ダークナイトを見て、うなること幾度も。ジョーカーの凄さ、凄み、多層的な狂気とそこに内包される真理めいた、、、つまり人間という存在に内包される「畏怖の対象」と、「恐怖」「倫理」「哲学」「正義と悪の二…

昼は先日買ったヴァイオリンのソロを聴き(バッハがやはり強力!)、夜はラヴェルの室内楽を聴いています。 ラヴェルの室内楽作品を2枚にまとめたものですが、一曲のなかに溢れんばかりの優雅さと色彩が上品に配置された様に毎日やられています。この優雅さ…

contempt

ソロ関係のCDを2枚購入。ストラヴィンスキー、シュトックハウゼン、ブーレーズ、メシアンなどのクラリネットソロ作品。それとヴァイオリン・ソロ作品。こちらはバッハ、バルトーク!ストラヴィンスキーなど。低価格で2枚で2千円。2千円か、、、鬼のよう…

円盤ジャンボリー

来年の1月円盤ジャンボリーに出演します。自分は1月11日に出ます。 以下は円盤さんのサイトhttp://www.enban.org/より転載させていただきました。 よろしくお願いします。濱地潤一 「円盤ジャンボリー2009冬!!!!!!!!!!!!!!!!!」恒例、円盤主催半期に一度…

shimaf[タタミ カサネ クミナオス]

今日は福島諭さんのソロ名義の新作について書きたいと思う。shimaf[タタミ カサネ クミナオス] http://bookofdays-shop.com/?pid=10659851福島さんによれば、音源はすべて「8」という数字によって関係づけられている作品であるらしい。 数字によって関係づ…

最近は短い文章しか書けない。もっと読みごたえのあるものを書きたいが、作曲や、それにともなう様々なスコア、文献など紐解いて参照し、そして確固とした「美」と、整合性のある演奏につなげるための時間と、そしてなによりあらゆる雑事、、、それはつまり…

メロディー

メロディーについて考える。その変容という視点で。現代的なメロディーとは、はたして、、例えばそれがあるとして、過去の偉大なメロディーとどう違うのか。旋律や和声が複雑さを極め最早それはメロディーという概念からはずれたと誰かが思ったとしても、そ…

この無力感はいったいなんなんだろう、、、と思う。自らの皮膚にしじゅう張り付く気配のありかはどこに、、、などと考えることなく考える毎日。毎日と言っては大袈裟か。しかし、確かにそのような時間は絶えず訪れて、また消えてゆくのだ。静かな生活のなか…

etude 2

サックスのエチュードをもうひとつ書こうと思っています。ある旋律のなかから、3つ、あるいは4つの音をとりだし和声を数種類つくり、それをパラレルに配置、それを循環呼吸でというもの。マルチフォニックスの指示もあるものか、もしくはマルチフォニック…

サックスのエチュードの作曲をし、同時に和声を組織しています。これらは同じ旋律をもとにしています。様々なヴァリエーションが増幅し、整理されつつあるのですが、まだ全体は見えてきません。毎夜、考えうる選択が正しいのか、他に可能性はないのか、乱雑…

ギターによる、ラヴェル、モンポウ、武満徹作品などを聴く。武満作品はギターの為に書かれているもので、素晴らしい。ラヴェル、モンポウの印象はやはりギターで聴くより、ピアノで聴く方が良いと思った。それも圧倒的に。楽器固有のヴォイスを再度考えた日…

ある旋律をもとにギターのコードを組織する。ピアノでは容易な和音も、ギターではその構造上困難なものも多い。ギターという楽器の宿命でもあるが、和音によっては転回形の制限のみならず、同じ音でもオクターブ違えば印象がまったく変わってしまう和音もあ…

hidden colors

ある旋律をもとに音を組織すること数日、いやもう一月ほどは費やしたか。やっと「美しい」と思えるものの原形と言えるものが出来た。一掴みのほんの小さな視点から何かをたぐりよせるような作業はひどく疲れるがその価値はある。この21小節の原形からさら…

記号化につぐ記号化につぐ記号化に、、、

実際に譜面を参照し、そこで何が使われているかを検証すると、やはり密度の濃い成果が得られます。こう考えている自分、つまり、「記号化」してしまった時点で自分はもうそれを「理解」している。と、いう、、、重大な過ちに度々遭遇するのは音楽の「記号化…

ゆれる

ゆれる、、、音の選択が、、、興味を惹くのは、「感覚的」もしくは「本能的」なものがどの段階でならゆるされるのか。「感情を込める」「ここは情緒的に」これらもどの段階でならゆるされるのか。

またまた音の組織について考える為五線譜とにらめっこ。譜面に書いたからといってそれがそのまま演奏に直結するとは言えない。でもすべきである。それも徹底的に。自らの無知を恥じながら。「知る」という恍惚に向かっては貪欲であるべきだ。と、誰にアジっ…

kyrie

福島諭さんの11月7日の文章http://mimiz.org/index.php。こころうつ文章を読み、停滞していた作曲の衝動を揺り動かされる。あらかじめ想定していたものとはまったく別のものが出来そうだ。まだ、基本となる和声の組織だけの段階だがひとつの確たる焦点と…

焦点がぼやけているようです。作曲の話です。何をやっても中断の嵐で、断片だけを書き散らしてため息をつくのです。書き散らした音符を見ながら、、、そういえば今日メシアンの作品がテレビで。 世の終わりのための、、、と、オルガン曲。何気なくチャンネル…

ここ最近は五線譜を前に、まとめて気になっていたものを書いています。 年内ライブもなく、こういった作業を少しずつではあるのですがまとまった時間の中で考えてみたくなって様々な書物、スコアなど手にとって研究というか教育をうけるというかそんな時間を…