hamaji junichi

composer saxophonist

記号化につぐ記号化につぐ記号化に、、、

実際に譜面を参照し、そこで何が使われているかを検証すると、やはり密度の濃い成果が得られます。こう考えている自分、つまり、「記号化」してしまった時点で自分はもうそれを「理解」している。と、いう、、、重大な過ちに度々遭遇するのは音楽の「記号化」の孕む魔でもあるのでしょう。如何に「記号化」したからとはいえ、その「音と音の組織」そのものを自らの手中におさめたと誤解して、その技法なりを充分に操れるなど幻想に過ぎないことを何度も味わってきましたが、今日も一瞬はっとさせられたのでした。
自分は何も知らない。と同時に、今、それを知った。という微かな喜び。これからもその繰り返しでしょうが、やはり何か前にすすんでいるような、そんな気になる日でもあるのでした。
その今得たものを譜面にして、さらに「記号化」する。「記号化」に次ぐ「記号化」は同じ旋律、同じ和声、同じ音楽的視点であっても刷新と更新を繰り返すことを強いるようです。「新たなもの」が「何も無いところ」からまるで「奇蹟」のごとく降って湧いてくるという、文字通り「奇蹟」を信じる気になれないのは、、、

「記号化してしまっている」ことに「新たなもの」が既に「在る」という、、、