hamaji junichi

composer saxophonist

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

shimaf[タタミ カサネ クミナオス]

今日は福島諭さんのソロ名義の新作について書きたいと思う。shimaf[タタミ カサネ クミナオス] http://bookofdays-shop.com/?pid=10659851福島さんによれば、音源はすべて「8」という数字によって関係づけられている作品であるらしい。 数字によって関係づ…

最近は短い文章しか書けない。もっと読みごたえのあるものを書きたいが、作曲や、それにともなう様々なスコア、文献など紐解いて参照し、そして確固とした「美」と、整合性のある演奏につなげるための時間と、そしてなによりあらゆる雑事、、、それはつまり…

メロディー

メロディーについて考える。その変容という視点で。現代的なメロディーとは、はたして、、例えばそれがあるとして、過去の偉大なメロディーとどう違うのか。旋律や和声が複雑さを極め最早それはメロディーという概念からはずれたと誰かが思ったとしても、そ…

この無力感はいったいなんなんだろう、、、と思う。自らの皮膚にしじゅう張り付く気配のありかはどこに、、、などと考えることなく考える毎日。毎日と言っては大袈裟か。しかし、確かにそのような時間は絶えず訪れて、また消えてゆくのだ。静かな生活のなか…

etude 2

サックスのエチュードをもうひとつ書こうと思っています。ある旋律のなかから、3つ、あるいは4つの音をとりだし和声を数種類つくり、それをパラレルに配置、それを循環呼吸でというもの。マルチフォニックスの指示もあるものか、もしくはマルチフォニック…

サックスのエチュードの作曲をし、同時に和声を組織しています。これらは同じ旋律をもとにしています。様々なヴァリエーションが増幅し、整理されつつあるのですが、まだ全体は見えてきません。毎夜、考えうる選択が正しいのか、他に可能性はないのか、乱雑…

ギターによる、ラヴェル、モンポウ、武満徹作品などを聴く。武満作品はギターの為に書かれているもので、素晴らしい。ラヴェル、モンポウの印象はやはりギターで聴くより、ピアノで聴く方が良いと思った。それも圧倒的に。楽器固有のヴォイスを再度考えた日…

ある旋律をもとにギターのコードを組織する。ピアノでは容易な和音も、ギターではその構造上困難なものも多い。ギターという楽器の宿命でもあるが、和音によっては転回形の制限のみならず、同じ音でもオクターブ違えば印象がまったく変わってしまう和音もあ…

hidden colors

ある旋律をもとに音を組織すること数日、いやもう一月ほどは費やしたか。やっと「美しい」と思えるものの原形と言えるものが出来た。一掴みのほんの小さな視点から何かをたぐりよせるような作業はひどく疲れるがその価値はある。この21小節の原形からさら…

記号化につぐ記号化につぐ記号化に、、、

実際に譜面を参照し、そこで何が使われているかを検証すると、やはり密度の濃い成果が得られます。こう考えている自分、つまり、「記号化」してしまった時点で自分はもうそれを「理解」している。と、いう、、、重大な過ちに度々遭遇するのは音楽の「記号化…

ゆれる

ゆれる、、、音の選択が、、、興味を惹くのは、「感覚的」もしくは「本能的」なものがどの段階でならゆるされるのか。「感情を込める」「ここは情緒的に」これらもどの段階でならゆるされるのか。

またまた音の組織について考える為五線譜とにらめっこ。譜面に書いたからといってそれがそのまま演奏に直結するとは言えない。でもすべきである。それも徹底的に。自らの無知を恥じながら。「知る」という恍惚に向かっては貪欲であるべきだ。と、誰にアジっ…

kyrie

福島諭さんの11月7日の文章http://mimiz.org/index.php。こころうつ文章を読み、停滞していた作曲の衝動を揺り動かされる。あらかじめ想定していたものとはまったく別のものが出来そうだ。まだ、基本となる和声の組織だけの段階だがひとつの確たる焦点と…

焦点がぼやけているようです。作曲の話です。何をやっても中断の嵐で、断片だけを書き散らしてため息をつくのです。書き散らした音符を見ながら、、、そういえば今日メシアンの作品がテレビで。 世の終わりのための、、、と、オルガン曲。何気なくチャンネル…

ここ最近は五線譜を前に、まとめて気になっていたものを書いています。 年内ライブもなく、こういった作業を少しずつではあるのですがまとまった時間の中で考えてみたくなって様々な書物、スコアなど手にとって研究というか教育をうけるというかそんな時間を…

分散和音のエチュードを書こうと思いながら、なかなか出来ずにいる。 今やるべきもののひとつである。自分のために。 モンクのround about midnight、この畏るべき和声のつらなり。 試しに吹いてみる。分散和音で。 夜中にはバルトークのストリングス・クァ…

新曲の作曲を。 バルトークへの興味から派生して、メシアンにつながる旋律の組成。 これは是非サックスのソロのための作品にもつなげたい。 福島諭さんとのサックスとコンピューターの為の室内楽、来年の鈴木學さんと牧野さんとのトリオのためにまずは2作。…