hamaji junichi

composer saxophonist

最近は短い文章しか書けない。もっと読みごたえのあるものを書きたいが、作曲や、それにともなう様々なスコア、文献など紐解いて参照し、そして確固とした「美」と、整合性のある演奏につなげるための時間と、そしてなによりあらゆる雑事、、、それはつまり音楽とまったく関わりあいのない自分にとっては苦痛でしかない時間に、、、それほど音楽に満たされた時間が例えばあって、その桃源郷を夢見たとしても、それはそれで苦痛をともなうのは解りきっているが、そうは言っても最近の時間、自分が関わる時間の空虚さはあんまりだ、、、とも思う。あんまりだ。と書いて、石川淳の文章を思い出した。太宰の死に関しての文章だが、その心の繋がりに羨望の感極まったのを思い出した。というのも、音楽的な出会いが、自分の時間のなかで本当に満たされた時間であるのを最近はことに感じていて、今作曲しているものも全てその出会いによる音楽家を想定して書いていて、それに恥じない作品をという思いが、、、