hamaji junichi

composer saxophonist

最近はあまり考え込むものが読みたくなく、所謂サイバーパンクとか、日本のかっこええSFなんぞを読みながら、ああ、ナボコフは読んでいるか、、、それと、まとめて借りてきた映画を見たおして、それらの映画もあんまり思索を強いるようなものを避けて、そんな時間で埋め尽くそうとする。

ところで、海外の小説で、つまり翻訳ということだが、今、何を読んでいるのか、その登場人物さえまったく判別できないまま、読んでいて、結局何を読んだのかすら判然としない、つまりその時間がまったく空白と同義の状態になるものがあって、自身の問題なのか、うんざりすることもある。同じ本に収められているのに明確に人物像を掴め、物語も輪郭がはっきりと捉えられるものと、前述との落差がひどいので、、、新潮のヘッセの翻訳はつとに名訳であるのは、、、あれは凄いのだが、サイバーパンクなんて設定もエクストリームで夢のようなハイパーな設定目白押し、人種も入り乱れ、となるとよほど物語と人物が奇麗に掬い上げられないとまるでなんのことやらわからんようになる。しまいには気分で読んだ気になっているという、、、

冲方丁作品。これ今度の功殻にも参加されている作家さんだが、「マルドゥック」シリーズを読み始めているのだが、そこら辺のストレスがまったくなく、奇麗に整理された文章なので、やっぱり、、、

本の表紙の絵がまた、寺田克也作品だというのも最高である。

映画ではジェニファー・ローレンスが素晴らしいので、とか。


音楽はもっぱらペルトの「モーツァルト アダージョ」を聴いている。
それと桑原ゆうさんの新作。

そしてcontemptの演奏システムを今の視点でどう機能できるだろうかと考えたりしている。