hamaji junichi

composer saxophonist

寝る前・J.G.バラード。別の場所・ウィリアム・ギブスン。夜中「シドニアの騎士」(アニメ超面白い)

SF(インナースペース)、サイバーパンク(初期)、現代の日本のSF。頭のなかは近未来あるいは果てない未来で充満しておる。

シドニアの艦長の髪はいわゆる姫カット。調べたら姫カットというのだそうである。耽美的な絵画にも登場したり、夢野久作の小説にでも出てきそうな。現実の女の方もその髪型をやっている人もおられるという。漆黒の黒髪に限る。実際、あの髪型はほんまに奇麗な顔でないと駄目なんだろう。残念ながら現実世界では見た事ない。



シドニアは原作も読まなければと思った。


バラードの小説の中にはバルトークなど音楽が結構な頻度で出てくる。で、実際その書かれてある音楽が頭にその時鳴るのと鳴らないのとではその文章に対峙する関係性も意味が違ってくるのではないかと少し思った。

サイバーパンクなどの小説ではロックスターなんかも出てくる。当然かっこ良いとか、クールな存在として。それが前提で書かれているのだろうが、音楽的にはロックはクールなものではない。音楽の構造という視点で見れば。バッハの方が100億倍クールだ。だから近未来、サイバーパンク、それ以降の小説世界でロックが鳴っているのは新しいというよりはそこだけ古臭く感じてしまう。そこでバッハが鳴っていた方がより新しく感じる。いや感じるというレヴェルではない。そういうレヴェルで。数百年あるいは千年は軽く超える音韻音響構造体。そういうことなんだろう。

で暫くバルトークを聴いて過ごした。2つのルーマニア舞曲のアレグロ・ヴィヴァーチェはいつ聴いても燃えてくる。血の匂いがするような音楽。