hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》第17−18−19小節目ーVer.SS12-13

福島諭さんより《変容の対象》第17−18小節目を受け取る。


18−19小節目を書く。


今月の冒頭文は題名の意味もあり「tonic incident II」と書いた。

「tonic incident」の方はサクソフォン・ソロのために書いているもので、変容で書いているIIの方はその方法論を踏襲している。けれど、印象は違うものとして譜面に定着していっている。実際ソロの方は指定されたmodeと出発点の音、経過の音をポイントとして超高速で動く。使っているmodeはそのmode本来の純粋な序列があらわれ、それが高速で連結してある種のカオス的な音響を表出するのだけれど、変容ではそうはなっていない。音韻が形成するもののなかで超高速で動いた場合の錯覚を含めた聴取、効果が主題の方法論ということになり、これもひとつの音響構築の手段と考えるけれど、実際の演奏の生の音で「起こる」ことは言葉では書けない。


福島さんに送った。


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福島諭さんより《変容の対象》ver.SS第12小節目を受け取る。


13小節目を書く。


11小節目あたりからこれまで書かれた方法から逸脱した響きを優先した音を混ぜる。13小節目からはそちらの領域をひろげていった。今まで書かれたものは時間にして約5分。想定では7分程度と思っていたので今日は時間を計ってみた。


13小節目を福島さんに送る。


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