hamaji junichi

composer saxophonist

今やったことに今応える為に

昨日は譜面を眺めるだけに終わっていたバルトークの作品の数種類を譜面を見ながらサックスで吹いてみました。セリー主義ではない無調フーガや、黄金分割、フィボナッチ数列による音の組織、dur-mollの和声などしばらくバルトーク熱は醒める気配がありません。考えてみると、自分は論理への渇望感に始終支配されているようなところもあり、ますますその渇望感は肥大しているようです。実際の演奏の場では所謂即興演奏をする機会も多いですが、それとて例外ではなく、その渇望感に実は最も支配されているとも言えると思います。その渇望感から得られた論理が自らの血となり、今やったこと(音)への回答としての「音」が自らの論理を経て正確に表出せしめるという瞬間の連続が、それが如何に抽象的な音の連続であろうとそれは「構造」を持ち、聴く人に触れるという、、、

自分は論理が感性、感覚といったものと乖離するとは考えていません。それらは密接に繋がり機能するものです。

今やったことに今応える為に。

そしてそれは作曲という行為にも、、、