hamaji junichi

composer saxophonist

layered music op.1-3 layered guitar ver.

layered music op.1-3(第3楽章)の亜種です。デモ版ですが、こちらで聴けます。
http://www.myspace.com/hamajijunichi

layered music op.1-1~3を通して聴く。デモ音源。もっと緻密に録音したかったが、日数の制約もあり結論から言えば結局スケッチ的な録音のレヴェルに終わった。それを聴きながらもっと、頬に触れる柔らかい風のような演奏ができないものかねえ、、、とか思う。シリアスで軽やかな、、、静謐をともなった演奏。
サックスにリンクして出力されるlive electoronicsについてはだんだん理解を深めていけている感じ。導入してもう2年。layered music op.1ではサイン波のみ使う。op.1-1ではサックスのロングトーンとサイン波のロングトーン(リンクしているのでこう書く)が干渉しあい微かな揺らぎを生むのでもっとも官能的ともいえるが、そうかといって一般的に音楽で得られるような官能ではない。もっと私的な官能というか、とどのつまり私的な「私感」にすぎないが、そういったものも聴こえるように思うのは錯覚だろうか、、、op.1-2.1-3は大幅に改定し、それを確認した。そして、20日はgrid605で同曲を牧野琢磨さん、鈴木學さんと私で演奏するが、この曲、演奏者に委ねられる領域が多く含まれていて、演奏者によって表出される楽曲の印象も大きく変わる。つまり「誰が演奏するか」も作品に内包される。無論譜面の指示に従って曲は組織されてゆくが、時間軸は3者別々、音高も奏者が選択し、音価も奏者が決める領域が存在する。改定部分は主にそれとは対を為す音組織を作曲した。出来れば当日録音して、記録したい。