hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2010・4月・5−6小節目

福島諭さんに「変容の対象」2010・4月・5−6小節目を送る。
少し停滞したが、その停滞は晦渋する感じではなく、ただ、なんとなく停滞して、自発的に思考を停止していたようなものだった。








雨が降っている。死者について思う。そんな大それたことではなくて、今、生きている人々より、はるかに自分の時間を支配しているのは死者であるということを考えたのだ。ほんとうに何気なく。バッハしかり、、、、

これは自分にとって何を意味するか。

今は黙っておこうと思う。










最近本をわりと多く購入。少しずつ読み進めている。昔は純文学と哲学書思想書を主に読み、その深遠なる世界がどうにも意味ありげに迫ってくる感覚を楽しんでいたようなところがあった。今はその他の領域の物語を読むことが多くなっているが、一様に難解な文章ではないが、そこに深い啓示のようなセンテンスが散見されるのを見るにつけ、当然のことながらそのジャンル分けの弊害故、優れた思想を背景にされたものも多くは知ることなくその存在すら、、、と思う。

それとは全然別の話だが、どうにも今自分は知った気になっていたことを実は「知らなかったのだ」と再認識しているのである。もう充分知っていると認識していることに、懐疑の目を。

どうにも書いていて滅入る。きっと雨のせいだ。