hamaji junichi

composer saxophonist

rond for MI satoshi FUKUSHIMA

福島諭さんからrond for MIのスコア付作品を郵送いただいた。ミの為のロンド、初演時の頃のヴァージョンもスコア付でいただいていて、新たなヴァージョンを聴くのを楽しみにしていた。
新たなヴァージョンはコンピュータ処理がクリアになったと感じた。グラニュラー・シンセシスとフェイズ・ヴォコーダーとの違いなのだろうか。
昨日のスカイプではそのことを少しだけ聞いた。
初期のヴァージョンも素晴らしかったが、今回の新たなものも密度があって、素晴らしい。ピアノとコンピュータの作品で、制御された美を感じることができる。やはり今回も最後のMIの音に作品の思想が集約されていると感じた。何度も聴いているのに、最後のMIがいつも新鮮に、鮮烈に「響く」のはそれが時間を超越する強度を有しているからなのだと思う。それは僕の音楽的感傷ではない。決して。最後のMIの響きが聴くものの内部に深く響く。

ピアニストのnarumi yamakageさんの演奏も正確で、スコアと密接な関係を保って演奏されている。この端整さは尊敬に値するもので、研ぎ澄まされたその演奏時の心理をうかがわせてあまりあるものだった。

同時に収録されているKUMINAOSUシリーズも今回は強度はんぱではない。自分はスピーカーで大音量で全体を通して聴いたが、「その秘められた挑発」にやられました。

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