hamaji junichi

composer saxophonist

禁煙運動について、J.G.バラードの小説「コカインナイト」でこんな記述があった。

、、、この新しいピューリタンの云々、、、

粋なメタファーである。

どちらにとるかはその人によるが。


映画を観る。カトリックプロテスタントの骨肉の争いが当然のように覇権争いに利用されていたこと自体は興味深いと同時にげんなりともなるが、民衆が殺戮されて、累々たるただの屍、ただの物となってもその覇権者は一向に傷まぬのは世の常か。そのなかには美しい人がいたはずだ。きっと。と思うのは感傷的に過ぎるか。だいたい、「群れて」大儀や正義を振りかざし、恥を知らぬ覇権に憑かれたものは今でも多い。多くはさも正義の顔を誇らしげに掲げているが、なんのことはない、無知で自らの罪深さに気付きもしない者たちに自分には映る。そんなにこの世を救いたいのなら自分だけ救われれば良いではないか。何故、一人で完結出来ないのか。皆さんの為、地球の為、、、私は正しいことをしているのだから、、、壮大な話である。啓蒙など、傲慢な。傲慢は7つの大罪のひとつである。


ペンデレツキ「怒りの日」を聴こう。