hamaji junichi

composer saxophonist

alto saxophone piece

福島諭さんからアルトサクソフォン・ピースののコンピュータ・プロシッシングが施された音源が届く。http://www.mimiz.org/index.php?ID=591

この作品は昨年末の映像作家・前田真二郎さんの作品「日々」のライブ上映の為に書いた作品で、2曲書き、その第1曲。第2曲はと呼んでいる作品で、この2曲とコーダの機能をもつimprovisationブロックによって演奏された。

昨年から福島さんには録音した2曲を指示書をそえて送り、お願いしてあった。今日、そのコンピュータ処理を施された音源を聴き、新たな感触を得て、その旨福島さんと電話で話したのだった。それは「予感」と言って良いが、その「予感」は確かな道筋と新たな「構造」の構築、組織の姿を内包しているものだと思っている。サクソフォンとコンピュータのための作品は福島さんと僕とで習作を含め数年を費やし、一定の量を経験してきたのだけれど、そのどれとも違う「思想」をもったものだった。多彩な音の変化は豊かに機能していて、とても色彩的だ。今までとはまったく違う指向性を表出していてそれが前述の「予感」をもたらしているのだと思う。その指向性の根拠となる福島さんの「思想」が多くの可能性をもっていることは今までの経験則からわかる。それを「見つける」まで苦悩は続くが、一筋の光がもたらされているのは今日の音源を聴けばあきらかだ。
驚くべきは福島さんの頭脳。





変容の対象を書く。少しねかそうと思う。