hamaji junichi

composer saxophonist

曲を書く。アルトのための。オルタネイト・フィンガリング(替え指)を使ったもので、サックスには同じ音を出力するにも複数のフィンガリングが存在するのだけれど、その技法効果を得たい(演奏によっては微妙に同音でもニュアンスが違うのでその効果を狙った奏法もある)わけではなく、同音の連続があって、それを表現するために採用するもので、自然なものなのだけれど、ちょっと癖のある運指になるのでそれを吹いているだけで疲れてしまった。モチーフの断片だけ今日は書いた、、、みたいなところだ。少しずつ書いていこうと思う。

 最近は本を読んで過ごしている。レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」天才村上春樹の新訳というので手にとったのだけれど、恐るべき手腕。今まで読んだ翻訳小説でもダントツの文章の連続。無論チャンドラーの原文があってのことだけれど翻訳ものというのは印象として、日本語としてだけにとどまらず、少しぎこちなさが潜んでいるような気がするのだけれど、まったくなし。訳す人が訳すとこんなになるのですね、、、凄い。と。だから今出ているチャンドラーの村上訳の2冊「さよなら、愛しい人」「リトル・シスター」も購入。



 カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」を読んだ。主人公のおかれている設定は救いがなく、引き込まれはするが、物語に深く没入は出来なかった。何故だ、、、