hamaji junichi

composer saxophonist

bartok・bartok/bartok!

バルトークを聴く。譜面を目で追いながら。

羨望が絶頂に達する時、、、というものがあるなら、バルトークの作品のなかでそれが感じられる瞬間があって、それは字面とは裏腹にとても静かで、静謐な瞬間、「時」といった方が良いのだけれど、その静謐なる「時」をもたらす、羨望の対象を前にして、つよく心を揺さぶられるのだが、それはけっして、感情によるものだとか、ましてや好きとか嫌いとかいう、カス同然の稚拙な判断からくるものではなく、その明晰で、澄んだ、醒め切った頭脳の「存在」を目の当たりにするからであって、その瞬間は、、、だからなおさら静かなのだ。