hamaji junichi

composer saxophonist

今日も南紀白浜「九十九」さんへ。こんな短いスパンで白浜に行くのは本当に久しぶりだ。ただ、理由はある。でも表白するものではない。そんな類いの理由だ。
 今日もお店はにぎやかで、人々は静かに、でもとてもくつろいで会話を楽しんでるように見えた。
自分は一人なので、小説を取り出し読みながらちょうど森さんがこられる予定だと聞いたので待つ事にした。古久保くんには「帝都物語」全巻を持って行こうと思っていたが4巻、5巻がどうしても見つからず断念。蝋燭の光をたよりに読む小説はあまり頭に入らず、お客さんの会話の断片が聞こえ、文章に思考を戻しを繰り返すような感じになってしまい、そのうちに古久保くんも話しかけてくれながら森さんも到着された。
 会話は古久保くんに気圧されっぱなしだったけれど、言葉に出してみてわかる自身の本当の深意が内部に浮かび上がった。今話している言葉の裏側で内部に響く概念。表層と深層。音として出力される言葉と出力されない言葉。

 午前5時を過ぎ、森さんと少し先の駐車場に向かいながら会話した。静かな会話だったが、とても貴重な時間だった。内部にあった言葉が少し表白できたような気がした。