hamaji junichi

composer saxophonist

Luciano Berio: Differences 5人の奏者とテープによる《ディファレンス(差異) Différences》(1959)http://www.youtube.com/watch?v=L2nk52Iaouw

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ここ数日、こうしてPCのディスプレイを前にしても、まったく言葉が出てこない。なので、you tubeにある悶絶の名曲をリンクして皆様のごきげんを伺うことにした。何も思いつかないのである。映画は数本観た。ミレニアムの本国の映画。ようやく「ノルウェイの森」も観た。ミレニアムは大ヒットしたらしいが小説の情報を映画の数時間に反映するには尺が圧倒的にたりなさすぎる印象を受け、様々なものが抜けている印象しかもてず、3部作のうち2部作の途中まで観てよした。ノルウェイの森は、解釈が気になった。一般に小説を原作とする映画はそれぞれ別物として観るべきだろうが、ノルウェイの森のような天才が小説というかたちでしか表出し得なかったものを映画にする場合、そこに何ものかの解釈を別にいれるのはやはり、、、原作を読んでいない人にはどう映ったのか、、、レイコさんとワタナベの最後のシーンにいたる、それまでの関係性は描かれていなかったし、原作でのあの最後の激しさを僕はとても美しいものと感じていたので、、、直子とワタナベの歩く速度とか、新鮮だったし退屈な映画ではなかったけれど、、、そうすると、やはり、小川洋子薬指の標本」の映画版はほとんど奇蹟なのだと思う。フランスの監督の原作への正しい解釈と尊敬が感じられた。ミレニアムのハリウッド版はまだ観てないが観る。なにせフィンチャー監督。DVDは今月リリース。観るしかないでしょう。