hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2012・7月11−12−13

福島諭さんから「変容の対象」2012・7月11−12小節目を受け取る。


12−13小節目を送る。

今月は未だ終わっていないが、これまでとは少し趣きの違った作品になっているような気がする。「変容の対象」という作品はそうでなくてはいけないような気もするし、そうでなくても良いような気もする。どういうことかと言うと、それは予測不可能性を常に孕んで「進行して」いる作品であり、ルーチンにはまず陥るような構造をその出自故持っていない。しかしながら一定の色彩、福島さんが持っているもの、僕が持っているものは絶えず某かの作用を作品の表面に現し、それが一年12曲の小品を通して俯瞰してみると、ある共通点をそこに留めている場合もあるし、またその予測不可能性が全面に機能してその作品の核を決定付けているようなものも多く見られる。実際、自分が何か今までと違った組織を導きだしたいと願ってはいてもある大きな「流れ」に抗うことは不可能な場合もままあるし、そうとは思っていなくとも、その「流れ」が結果的に今までとは違った組織を見えざる手のごとく誘うこともある。そうでなくてはいけない、そうでなくとも良い、とは作品の中心の思考ではありえないけれど、ふとそんな考えが頭をよぎることはたまにあり、今日がたまたまそんな日だということなのかもしれない。