hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2012・9月13−14−15−16小節目

昨日福島諭さんより「変容の対象」2012・9月13−14小節目を受け取る。
最近は月末に向けて楽想があらゆる意味で加速する言っても良いような局面がずっと続いている。その分月末に作曲の時間が多く割かれることになるのだが、「変容の対象」という作曲作品はその月の最後の日の24時が問答無用の〆切なので、それも当然と言えば当然なのだけれど、特に今月は最後の日2日間は福島さんが名古屋で発表の為、いつもより2日〆切が早いという可能性もあり、ずいぶんと切迫したような心持ちで自分は居た。早く終わらせようと思ったところで、音がどこに行くかは当の作曲者ですら厳密にはわからないので、どうやらいよいよunfinished?とか思ったりした。何をもって未完とするかはさておき、今まで奇跡的にお互いの相互認識としてfineをどの作品も迎えてきたので今月は、いよいよ、、、と。当初から未完であってもよしとするという一つの取り決めはあるにせよ、今まではそうはならなかった。

 結論から言えば、今日夕刻に福島さんに僕の14−15小節目を送っていて、fineを想定したものと伝えていた。今福島さんから夜に送られてきた15−16小節目を確認し、自分も同意し、fineとなった。

 今月のスコアの冒頭の宣言は「数式のエレジー」。今月の最初の動機を書くのが自分なので、この冒頭文も自分が決めることになっている。その冒頭文から作品は像を結んでいったことになる。少なくともある側面では。

今月も無事fineを迎えられた。来月は昨年の「変容の対象」12作品が初演される。


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さて、以下告知です。朋友福島諭さん、また、鈴木悦久さん、飛谷謙介さんの発表がともに名古屋で。




<<福島諭さん>>


映膜−メンブレン
映像とダンスのコラボレーション、
またはセッション、
映像はダンサーの皮膚と、
その延長というよりは一部である布に映し出され、
両者の間を行き来する。
ダンサーもまたその表層に映し出された映像を身にまとい、
また脱ぎ捨てる。

企画:安野 亨


9/29(土)19:30〜
9/30(日)15:00〜
※開場は開演の30分前

入場料2000円

出演者
ダンス:すう (ヒフプロジェクト)
ダンス:森田 太朗 (幻燈ダンスholon)
音 (ラップトップ):福島 諭
映像・他:立松あやな、安野 亨、小塚千歌


会場
pH-7地下劇場
名古屋市中区新栄2-6-5 中島ビルB1F
※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。







<<鈴木悦久さん、飛谷謙介さん>>
Deep Acoustics Live Act vol.56
「永井晶子fromNY with 平尾義之、臼井康浩」

ニューヨークを拠点にジョン・ゾーン、ラシッド・アリ、エリオット・シャープ、イクエ・モリらとも共演。ダウンタウンのミュージックシーンの中心で活動する先鋭ピアニスト。

2012.9.29 (土)
19:00 open 19:30 start ¥2,000(1ドリンク付)
カルヴァドス 名古屋市千種区内山3-20-6
tel:052-733-8467
http://www.geocities.jp/ballcalvados/top.html
詳細&予約 http://everevo.com/event/2191
内容問合せ:090-3449-6726(平尾)、eao.act@gmail.com


・永井晶子(pf) 平尾義之(sax,turntable) 臼井康浩(g)
・鈴木悦久(perc,mixer)+飛谷謙介(g,mixer) フィードバックデュオ

永井晶子(作曲、ピアニスト、アコーデイオン二スト)

愛知県名古屋市出身。1999年にバークリー音楽院を卒業後、ニューヨークに活動の拠点を移し,
ジョン・ゾーン、ラシッド・アリ、エリオット・シャープ、イクエ・モリらと活動。ダウンタウンのミュージックシーンを中心に活動する他、2010年スウェーデンストックホルムノーベル賞授賞式での演奏、ヨーロッパ、日本、中近東などで活躍中。3枚のアルバムをリリースし、2006年フィラデルフィア芸術財団、2010年ニューヨーク芸術財団より助成金受賞。武石聡とのプロジェクトでは演奏活動の他、映画音楽を製作し幅広い活動を続けている。最近の主な作品には、2010年数々の賞を受賞したドキュメンタリー映画”ANPO”(文化庁文化記録映画部門、文化庁映画賞、リンダ・ホーグランド監督、横尾忠則加藤登紀子串田和美出演)2006年、映画”スターフィッシュホテル”(ジョンウイリアムス監督、佐藤浩市柄本明主演)などがある。


臼井康浩(guitar player,composer)

中学よりギターを始め様々なジャンルでの活動を経て90年半ばより即興演奏を中心とした活動を行う。渋さ知らズオーケストラ、鈴木茂流bとのDUO、藤井郷子オーケストラ名古屋、OKIDOKI、ヒゴヒロシMAJIKA〜NAHARU、元花電車のKeiとのギターDuo
Flyline等に参加。2003年7月ニューヨークにてエリオットシャープとDUOのレコーディング。2004.11ネッドローゼンバーグと共演。北京、ニューヨーク、ソウル、パリ、ドイツ他海外からのオファーも多い。身体表現や書家、映像とのコラボレーションなど、ジャンルの垣根を越えた意欲的な活動を行っている。
http://www.usui-yasuhiro.com


平尾義之
即時即身。音楽愛好家、主にsax、perc、PC、electronics
garbage、video、turntableのようなものをもちいている。深響/DeepAcoustics主催


鈴木悦久+飛谷謙介 フィードバックデュオ

ノイズバンドMimizの2人による即興デュオ。フィードバックノイズに取り憑かれた2人が武者修行のためユニットを結成。フィードバックノイズの未来を模索する




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秋になると様々なイヴェントとか多くなるのかもしれません。福島さん、鈴木さん、飛谷さんの発表、名古屋近郊の方々は是非!

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今年はドビュッシー生誕150年。
その記念BoxCDを昨日注文しました。18枚組。これは今買わないと多分廃盤になるでしょうから買いました。それに信じられないぐらい安い。ブーレーズ指揮のものや、「ペアレスとメリサンド」とか、、、

Debussy Collection

Debussy Collection


そして、ペンデレツキのsymphony no.3も注文しました。最高のパッサカリア

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今日はいつもより時間が少しあるので、これから書きたいものを。実現するかはまったくわかりませんが。

ちょうど鈴木さん、飛谷さんの発表の告知もあったので、今年のはじめに飛くん、鈴木さん、福島さんはちょっと寝てたかな、、、レコーディングの休憩時間に話したような気がしますが、「サクソフォンとミキサーの為のソナタ

あとひとつはDiesel guitarの能勢山さんのギターを想定した室内楽サクソフォンとエレクトリック・ギターの為の〜」

ちなみに能勢山さんにはなんにも言ってません。来月お会いできるのでちょっと話したいなと思っています。

今は2つともアイディアの断片だけあるといったものですが。たまに夢想しています。


まずは今手がけているものを。