hamaji junichi

composer saxophonist

津上さん

昨日は九十九さんで津上研太さんのライヴを見に行ってきました。師との邂逅はやはり特別なものです。津上さんに自身の最近の発表の報告などさせてもらい、また福島諭さんに改めて別にお知らせしないといけないのだが、我々の作品についてありがたい評価もいただけた。津上さんが奏者として我々の作品を吹いていただける日がくるやもしれない。我々の準備が整いさえすればもうそれは可能だ。

 jazzにしか表出し得ない「気配」。津上さんの音の背後に聴こえるblue。山内さんと東さんによるfly me to the moonの密やかな時間。

 終演後、津上さんと長く話した。ONJQのlive in lisbonのflutterの名演について質問し、津上さんにとってもあの演奏は特別なものであったと仰っていた。ソロが終わった瞬間観客が総立ちになったそうだ。あんな光景は今まで見た事がなかったよと。また、CD無銭優雅の山田詠美さんのあの名状し難い美しいライナーノートについて話し、詠美さんとのその頃の思い出なども聞けた。

 九十九の皆さんとも久しぶり、いや、そうでもないか、、、話せて良かった。九十九のエース、ムラサキくんに変容の初演の報告をし、きゃっきゃ言い、真帆さんとマミさんにも報告できて良かった。古久保くんにはまたの機会に。

 九十九さんを出て、津上さんと九十九荘に。九十九荘での津上さんとの会話がまた僕に新たな啓示を与えてくれ、親密な時間と言える豊かな時間を過ごせた。


日が変わり古久保くん、真帆さん、東さん、山内さん、津上さん、僕とで昼食をとり、お別れした。





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一人帰途に就きながら、私の魂は荒野を一人彷徨うとうそぶく。輝ける人たちの面影が自身の内部を通り過ぎ、その時間がもう過ぎてしまったことを悟るとき、やはり人はある種の感傷に身をつまされるようだ。