hamaji junichi

composer saxophonist

この世の関節が外れてしまった、、、というような詩的で美しい絶望は自分には無く、卑小な、、、なんつうか、がっかりだよまったく、、、ぐらいの絶望と言うのにはいささか何もかもが足りないようなものしか用意されてないので魂が炸裂するような絶望の音楽も聴こえてこない。テンペストが高らかに鳴り響き、いきりこんであちらこちら駆けずりまわり、ドラマチックに高揚した頬を燦々と光り輝く日光のもとに反射させ銀の聖杯を高らかにその右腕に掲げて絶叫するような、、、そんなもん、、、無いわな、、、

こんなことを書きながら、実はたいしてそんなことを考えてはいない。単になんも考えずに書いているので今日はまったく含みもない謂わばどうでも良いものになってしまっているけれど、この世の、、、と書き始めた時には確かに書きたいことがあったように思い返し、ようは居場所を最後まで見つけられなかった男の話など書こうとしていたんじゃなかろうか。