hamaji junichi

composer saxophonist

「変容の対象」2013・4月19−20−21小節目fine

4月29日。「変容の対象」2013・4月19−20小節目を受け取る。

その日のうちに20−21小節目を送った。急ぐには訳があり、福島さんが月末の2日間名古屋と聞いていたからだ。

30日。福島さんから電話。「名古屋では何を?」と聞くと作曲家・安野太郎氏の発表のイヴェントの参加ですと。前に聞いていたから「ああ、言ってましたね。ところで、、、」とかなんとか。短い時間だけれど必要な要件の整理はできた。事象は当然のことながら表に現れる前に「既に始まって」いるのだけれど、これもそのうちのひとつで、、、

その時の会話にも出たが昨日の発表の様子が書かれている。とても静かな良い文章で、停滞している自分の心象に清らかな風が吹いたように感じた。

http://mimiz.org/index.php?ID=958


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4月の変容はfineとなった。先の会話のなかでも福島さんに言ったのだけれど、今月の僕の記した変容の冒頭文は「怒りの園」。「結局、怒りの園にはなりませんでしたね」と。

冒頭文の内容と作品の佇まいが必ずしも一致するわけではないけれど、今まではそれほど乖離した印象を受けたことはなかった。難解な冒頭文ではその判断も様々なポイントで検証されるから固定した判断はありえず、そこに執着の深度というものも見つけ難い。けれど、今回の冒頭文はイメージしやすく、自身でもそこを目指して(そのイメージにそって)書いてきたけれど、終わってみるとその視点だけを取り上げれば、乖離感だけが残った。それをもって、勿論音楽の善し悪しを決定付けるものではないけれど、変容の対象という作品では思索の動きも重要であり、楽譜というメディアにそれが刻まれていることを少なくとも作曲者は見えなければならないとするなら、、、と考えた。

ここのところはもう少し詳細に書かなければならないような気がするけど、今日は書く気力も尽きた。また改めて書ける機会があれば、と思う。