hamaji junichi

composer saxophonist

2月6日の六本木super deluxでの発表は、第17回文化庁メディア芸術祭の関連イヴェントで、「Sound And Vision」と銘打たれたものだ。作曲家の福島諭さんと2009年からはじめた《変容の対象》が一昨年の2011年度版の初演からはじまり、昨年の2012年度版(抜粋)と続き、今年は年の最初にその作品の展示が行われる。作品にとって幸福なイベントが年々起こることは、、、つまり、譜面と対峙し静かで、密やかな我々の内包時間帯が現象として外部に表出する層を形成することであり、我々も手放しで歓迎する現象としてその場に向かわなければならない。と幾分難解な言説は僕の性向でもあり、勘弁いただきたいが、その関連イベントでは《変容の対象》という作曲作品とトポスを反転させた作品3つを演奏する。(つまり我々がその「場」に同時に存在する側の作品群ということです。《変容の対象》はその逆の作品という位置付けになります)




《Patrinia Yellow》改訂版(2014) 作曲:福島諭

昨年、韓国で初演されたコンピュータとクラリネット作品のサクソフォンver.


《分断する旋律のむこうにうかぶオフィーリアの肖像。その死に顔》
         (2013-2014) 作曲:濱地潤一

2013年に第1稿が書かれ、その譜面をre-constraction(第1稿が原曲とするならまったく別物の様相を示す)したものをさらに第1稿とする書式が採用されている。その時点で2013年に書かれた第1稿は消えるが、背後にはその原曲が息づいている。さらにコンピュータ処理はその時間軸に於ける過去性、現在性の反映を行い、表題とリンクして機能する。

《slapstream》(2014) 作曲:濱地潤一

meta弦楽四重奏構造をもつショートピース。と今はこう書いておこう。コンピュータ処理はインデックス69個の数列で管理される。






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