hamaji junichi

composer saxophonist

《変容の対象》2015年11月第8−9節目

《変容の対象》2015年11月第8−9節目を福島諭さんより受け取る。

9小節目、反射的に音符で埋めてしまいそうになり今日は書くのをやめた。


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福島さんの新作が初演されるというシネマコンプレックスのような会場に入った。プログラムを持って席につく。どうやら編成はピアノ、クラリネットが2本、弦もいるようだ、、、他の作曲家の作品を聴きながら寝てしまっていたことに気付く。プログラムを確認すると、はたして最悪なことに福島さんの作品は終わってしまっていて、ひどく狼狽する。それで会場に来ていた高橋悠くん、香苗さんに寝てしまったことを悔やみまくっている、、、、というところで目が覚めた。昨日の夢のはなし。福島作品の楽器の編成が(実際目の前にステージ上にあって)わかっているのに他の作曲家の作品が先に演奏されるところなど、夢故の時系列の飛びようだが、真新しい会場の黒い壁、非常灯や扉のカーテンなど空間の細部はやけに鮮明でリアリスティックであり、起きてすぐは混乱した。変容の夢は稀にみるが、こういう夢ははじめてだ。


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映画を見ようとしてその冒頭の速度が遅すぎて見るのを止めるということがここ数日立て続けにあって、ちんたらちんたら、、、と、いらつき、これは自分の今の精神のせいであるかもしれんと、試しにポール・オースターの角川版の「シティ・オブ・グラス」を読んでみたら鮮やかな時間速度でどんどん引き込まれる。単に続いたというだけでそのちんたら現象はそいつらに原因があったようでそういうことが妙に気になるということには一抹の自分の現状を鑑みもするけれどとにかくそういう速度についての観察なりは音楽にもあてはまり、ポップスやロックを何故聴けないかと言えば構造体として稚拙過ぎて速度が半端ではなく遅いということもあるようだ。一瞬で飽きる。ストラヴィンスキーのようにビュンビュンぶっ飛んでいるか、モートン・フェルドマンのようにシリアスか、あるいは、、、