solo

soloについて考える。今月の名古屋での演奏はsaxophone with live electoronics soloなので。soloという演奏形態については、以前の自分の印象(捉え方といっても良いのだろうけど、やはり印象と言った方がしっくりくる)とはまるで違っている。でも、以前の演奏とも当然のことながら繋がっている部分もあり、年明けからソロの録音を少しやってみて、さらに混乱、というか、それほど切実ではないけれど、でもやはり微かな思考停止の部分があって、それが気にかかっている。その録音されたものをまだ聴き返していないので、それを聴いてまた考えようと思う。

saxophoneが持つ強烈な聴取上のフックをもつフラジオとグロートーンの併用（断末魔を思わせる例のアレです）や、フラッタータンギングや、マルチフォニックスや、サーキュラー・ブリージング（マルチフォニックス）や、その他色々は、それだけで、つまりその「技法」だけで場がもってしまうぐらいの強度を兼ね備えていて、その技法「そのもの」が目的となるものは避けなければなりません。しかしながら、その技法たるやまるで悪魔的なほどに演奏者（つまりこう書いている自分です）には「甘い誘惑」を常にたたえていて、私はその誘惑に何度も敗れ果てるのです。それはある一定の時間を満たすだけの能力があって、音楽が時間芸術と例えられるように、時間の認識は常に演奏者にとっては大命題でもあるので、その「魔」の力たるや尋常ではありません。その技法そのものが目的ではなく、あくまでも音楽的な根拠を有してそれが為される為に、耳を澄まして演奏できたら、、、と思います。それらの「技法」から発せられる非楽音と楽音が入り乱れたそれが「美」を有する為に。これはあくまでも私感ですが。

告知です。また東京に発つ前にもやりますが。是非是非両日ともよろしくお願い致します。

「円盤ジャンボリー2009冬!!!!!!!!!!!!!!!!!」
日時　1月11日（日）16：00start/open
場所　渋谷O-NEST（http://shibuya-o.com/category/nest/）

前売り２０００円／当日２５００円／通し券５０００円（いずれもドリンク別）
チケットは円盤(03-5306-2937)／渋谷o-nest(03-3462-4420)／ローソン・チケッ
ト(Lコード 78809)にて販売中

オフィシャルサイトはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/enban_taguchi/

上記オフィシャルサイトからの引用です。
★大城真(sound & visual)＋山本達久(ds)＋濱地潤一(sax from 和歌山)
カメラとブラウン管を使った機材のバグや特殊な機能を利用してエレクトリック・ノイズとグラフィカルな映像を生み出すメディア・アーティスト、大城真と、パルスのようなサックス・プレイと、その周波数に反応する鈴木學制作の発信器のプレイで、にわかに注目を集める和歌山のリード奏者、濱地潤一に、EL-MALOから知久寿焼、倉地久美夫、佐々木匡士、neohachiなど様々なバンドやシンガーのドラマーとして八面六臂の活躍中、異端の叩きまくりドラマー山本達久による初顔合わせセッション!!

私は３日間開催の最終日の出演ですが、初日、２日目とも必見です。

そして名古屋です。個人的にはみみづのお三方のライヴを堪能したいですし、他の共演者の方々の演奏も非常に楽しみです。

「月曜祝日ノイズ劇場」
日時　1月12日（月祝）18：30open　19：00start
場所　名古屋 KD Japon （http://www2.odn.ne.jp/kdjapon/）
予約￥1500-　当日￥2000-
出演　みみづ(横浜、新潟、岐阜) / スティーブジャクソン / 濱地潤一(和歌山)
/ kikuko(vln)＋村田十三(dr)＋小野良子(sax)