hamaji junichi

composer saxophonist

福島諭さんのウェブを見て、土居監督の試論http://mimiz.org/index.php(3月6日付け)を興味深く読んだ。優れた文章はそこに異物の種子をひそませる。それは鋭い刃にも似た概念で、問いと、懐疑を孕み、議論の推進力たらしめる。そして、その懐疑は他者へのものと同時に自らへのものを内包していなくてはならない。神のみえざる手と個人のぬきさしならない現実とが交錯する括弧つきの「幻想」はいったいどう機能しているのかを考えた。必読の文章。是非。




Charles Ivesの作品をあらてめて聴く。驚異的ともいえる錯綜するイメージは「決まりきった語法」の大胆な引用からなされる。

セロニアス・モンク「in action」を聴く。ジョーニー・グリフィンのなまりとモンクのなまりにあてられる。

ベートーヴェンstring quartet no.15.16をずっと聴いている。大フーガもそうだが、ベートーヴェン弦楽四重奏を聴くとある架空の風景が想起される。それは見たことのある風景でもあり、見たことのない風景でもあり、なつかしさを孕んでいるようでもあり、、、

何度も書くが、ベートーヴェンの最晩年の作品群にどうしようもなく惹かれる。






大阪で楽器屋に行き、セルマーのserie3のソプラノサックスをショーケース越しに長々と見つめる。その美しい佇まいにほれぼれする。彫刻の美しさが音とはまったく関係がないのは承知だが、その彫刻の美しさにも楽器の美意識を感じてしまう。セルマーに買い換えたいという衝動がまたおきて困る。貧困がそれを赦すはずもない。が、楽器がこうてくれというてます。と、かいて苦笑する。阿呆まるだしである。


デヴィッド・クローネンバーグ監督作品「イースタン・プロミス」を観る。観る前から期待であおられまくりの監督。前作の「ヒストリー・オブ・ヴァイオレンス」の尋常ならざる完成度もあり、、、black out!!!!

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