hamaji junichi

composer saxophonist

condensed music

昨日はある作品のベーシックトラックを作っていた。remixともいえるが、ほとんど原型を留めないもので、コンデンス・ミュージックと名付けたいようなものだ。コンデンスとは濃縮という意味であるけれど、語感自体もなにやら意味ありげで響きも気に入っていて、そのイメージはずっと心にとどめていた。1曲はすでに出来ていて、これは濃縮というものとは正反対の静謐な作品で、スペースが多い。こちらもremixとも言えなくも無いが(手法的に)昨日のものと同様原曲の原型など微塵も無くほぼ(というかまったく)別物である。自分の録音当時の表現が今の表現からさほど遠くなければもっと違うかたちも見えたのだろうが、もはやその当時の表現のテクスチャーをあからさまに採用することは難しい状態なので、必然と言える。まだ発売は先だが、9月には間に合わせなければならないので、少しずつやっている。でもどうやらもう一度再考しなければならない。確たるイメージがあるだけに昨日出来たベーシック・トラックでは駄目そうだ。