hamaji junichi

composer saxophonist

奈良から帰りました

今日昼過ぎに和歌山に帰ってきました。奈良のsample white room良い場所でした。1階のカフェも一人でリハ終わりに行きましたが、おしゃれで気品があって、素晴らしく。「ああ、心地良いな、、、」と。

演奏はlive electoronics piece for soprano saxophoneから。この曲は本来もっとエレクトロニクス音に焦点をあてたものを想定して書いていたのですが、ライヴということもあり、少しサックスの楽音も織り交ぜてやってみようと思い立ちそう演奏しました。エレクトロニクス音を出力する為の奏法のヴァリエーションがいくつもプロットのようにあって、それを演奏するのですが、その中に循環呼吸などの奏法も組み込んでやってみました。ひとつのかたちとしては成立するのかなと演奏後思いましたが、さらに整理して、スコア化可能な領域はスコアにしたいと思います。
2曲目はetude[fragment]op.for saxophoneで、少しテンポ設定がゆるくなり反省しましたが、フォルムの提示はうまく機能できた気がしています。もっと練習が必要です。
3曲目はcontempt for soprano saxophone and live electoronicsで、このcontemptシリーズは今年もっとも演奏した作品なので、ある種の安定を演奏心理にもたらすような感覚で演奏できたように思います。中間部の音数の少ないパートでのサックスの音と、正弦波の音の干渉がやけに鮮明に聴こえてきたのはひとつの収穫でした。録音しておけば良かったです。
今回はサックス自体はマイクを使わず生音で演奏しました。
アコースティック音とエレクトロニクスの干渉という意味ではサックスの倍音と正弦波の純粋音の相互の存在が鮮明に聴こえたかもしれません。

中川さんの作品もその思索の痕跡を興味深く聴きましたし、山崎さんのヘヴンという作品にはうっとりし、同時に2曲目の金属音をサンプリング(それが素晴らしく美しいのです)して演奏される作品の後半、ギターの楽音の強度をとても感じました。timさんとアレックスさんのデュオのコンパクトな構成と速度は確かな意思を感じました。中川さんを加えてのトリオも。中川さんの組織する現代音楽のイヴェントに初めて参加させていただきましたが、私は別として(主観的な要素がはいるので)全体を通してすごくバランスのとれたものだと感じました。こういったイヴェントを継続してされている中川裕貴さんには尊敬の念を禁じ得ません。また是非参加させていただきたいです。

打ち上げでは普段しゃべらない私がしゃべりすぎて反省。楽しすぎたのでしょう。

今日は中川さんと山崎さんは東京のloop lineで発表のようです。皆様是非。

■2009.12/20(sun) 中川裕貴&山崎昭典@loop-Line(東京・千駄ヶ谷
METAL HOLE COOL DOWN 3

act:
秋山徹次
dobames(山崎昭典+中川裕貴)
河野円+神田聡
soundworm+大城真


open 19:00 start 19:30
charge 2000yen+1drink order