hamaji junichi

composer saxophonist

音楽と死

音楽と死、、、と書くと、とても大袈裟でなにやら思わせぶりだが、そんなつもりで書くのではない。そして「死」は思われているほど悲痛でもないとも言える。事実としての「死」もある。勿論、その限りでない。
ベートーヴェンの「月光」を車を走らせながら流れる車窓の、カタチの亡羊とした風景の色彩を見ながら聴くと、思わず想起してしまったのだった。文学的感傷の「死」や、悲劇的な「死」ではなく、ただ、そこに在る「死」というようなイメージ。そこには微かな幸福感も内包しているような、とても静かなモノ。
 直接的に「死」を描く音楽にレクイエムがあるが、モーツァルトといい、ヴェルディといい、あの荘厳な完璧さはなんなのか。しかし、ただそこに在る、、、とは感じない。
「月光」のあの静かな「誘い」はとても特殊だ。
ベートーヴェンがそれを意図して書いたはずもないが、少なくともある「誘い」がそこに潜んで(孕んで)いるのは確かだと思う。
その「誘い」は人により様々にうつる性質のものだが、その「誘い」が逃れがたいものであるようにそこに在ったのは、、、、





阪神の平野選手の昨日のヘルメットをたたきつけたシーンが最高!