hamaji junichi

composer saxophonist

contemptのテスト・ピースを聴き続ける。
回数を経て、経験すると細部がクリアになる。そして、その向こう側のイメージも見えてくるようだ。


村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を読んでいる。カフカのようだ。とちょっと思う。読んでいる時の自分の心境が似ている。ぐらぐら揺れまくって退屈すれすれでしかし、退屈せず、読む感じ。そして後半は怒涛の面白さに変化している。「海辺のカフカ」もそうだった。確かカフカ賞を受賞したとどこかで読んだが、そういうことなのかもな、、、

次は「ねじまき鳥クロニクル」もうだいぶ前、東京のN瀬君が読んでいたな、、、と思い出す。その時おすすめしてくれたような気がするが、当時は埴谷文学に入れ込んでいて読めなかった。

安部公房カフカのことをよく書いていたが、安部作品はぐらぐら揺れて静謐。そしてPOP。最高の作家である。

ハードボイルドと言えば大藪春彦。昔ツレに大藪なんて読むんやな、、、と言われたが、おもろいものはおもろい。と思ったものだ。今は何にも憶えてませんが。そのツレは大の太宰フリーク。今でもそうかはわからないが、枕元に聖書を置いて寝ている。太宰ファンならこの意味がわかりますね。

聖書といえば、吉本隆明「マチウ書試論」
それと埴谷雄高「死霊」
キリストを弾劾する章なんてふるえがきましたよ。




コラールを聴いたこともないPOPS歌手たち。