hamaji junichi

composer saxophonist

地デジを未だ対応出来ていないことをテレビのニュースで「このままでは地デジ難民になる可能性のある世帯がうん十万世帯になる、、、」だと。難民とは、、、ずいぶんと傲慢なものいいですな。テレビの覇権はそれほど偉大ということでしょうか。たんなる広告で塗り固められたメディアじゃないか、、、と毒づきたくもなる。テレビが観れなくなることが民として困難な状態におかれるとは冷静になれば誰しも懐疑を抱くのではないか。今さらなにを、、、あおるなよ、くそ野郎と思ってしまった。

テレビだけで(ここがミソ)活躍する俳優さん、女優さんと、舞台で(だけで)活躍する俳優さん、女優さんとはどちらが実力があるのだろう、、、いや、私は素人だから素人判断しかできないし、そもそも活動の場を分けること自体がナンセンスだとは承知の上でしかし実際そういった役者さんはいるわけで、役者さんたちの価値基準ではどちらが優れているのか知りたいものだ。例えば、歌手とかだと「口パク」でも通用する世界。たまにライヴなどで生歌を聴くと信じられないぐらいへたくそな歌手が100万枚売れているやつがごろごろ居る世界。編集の力を借りまくって体裁を整える世界と、観客の前でミスも何もかもリアルタイムで判断可能な世界。どちらがシリアスかは自明だ。悲しいかな覇権のなかでは圧倒的なイメージの露出が価値と錯誤され、そこに偶像というやっかいなもものも付加されるからさも認知され、実力も、、、となるのだが、それは単なる見せかけの世界ということが見方によっては出来る。というか見方によってはそれが決定的となる。巨大メディアは富の集積地点でもあり、世界がそれを見て「世界」だと誤認してしまうほどその影響力は巨大だが、その影響力がうそだと見えてしまったなら、、、
だいたい、カラオケなんかで素人が容易にまねごとを楽しめることが可能なものをアート、アーティストだというメディアなどたかがしれている。

売れなきゃ困るんですよ。なんでも。と聞こえてきそうだ。

芸人さんがテレビでもうそではない本物だと感じさせるのはたたき上げの舞台を死ぬほど経験しているからに他ならない。おそらく、芸人さんはテレビなど無くなっても一向に困らないだろうと思う。こと芸に関しては。