hamaji junichi

composer saxophonist

狂った果実」main title

http://www.youtube.com/watch?v=d0LWJU3uajo













ウェーベルン「四重奏曲op.22」

メシアン「世の終わりのための四重奏曲」

武満徹「遮られない休息」「ピアノディスタンス」「フォーアウェイ」「閉じた眼 I」

を聴く。

ウェーベルンは私のidolの一人。「idol」ローマ字表記で「idoru」だったかな、、、というウィリアム・ギブスンの小説があったが、idolというとポップアイコンとして一般には認識されているけれど、私にとってのidolは「躍らされて」いない、、、言葉は悪いが対比をこめてむしろ「躍らせる」側の意味でidolとなる。躍らされまくってまがい物の笑顔で顔ぱんぱんのくされ「アイドル」ではない。

メシアンの「世のおわりのための四重奏曲」はメシアンが戦時中収容所で書いた曲と記憶する。当時の収容所のえらいさんが音楽ファンでメシアンに委嘱したそうだ。まさしく世の終わりを予感した楽想だが名曲の誉れ高い。何より題名が素晴らしい。張りつめた予感を今も満たしている。この題名だけで後世に残るのを宿命付けられている。題名には「惜しみなく愛は奪う」とか「田園の憂鬱」とか、一瞬でもってかれるものがありますね。昔から愛している作品。

武満徹のこれらの作品は初めて聴いた。静謐で一種沈黙故の緊張とも言うべき線が音の頭上でたえず張りつめているような、、、もっと他の作品も聴かなければと、、、思った。


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小川洋子の本を2冊購入。街の本屋さん全てをまわったが、小川作品はどのお店もいつも3冊ほどしかおいていない。あまり読まれていないのか本屋さんが勉強不足なのか。あんな静謐な文体は他では読めないのに。レイモンド・カーヴァーもたいがいなオリジナルな作家だが、小川洋子もオリジナルだと感じる。



今日もサックスを。サックスの状態があまりよろしくないので早々に切り上げる。微かなエアリークでサックスはどうしようもなくやる気のない楽器に変貌してしまう。近く調整が必要だ。ったく、やる気だせよこの野郎。


福島さんと電話。歌を歌ってもらう。

福島さんの今月書かれている作曲作品もようやく最後の段階らしい。いつか聴かせてもらえるようだ。譜面も見たい。


書かれた音とそれが演奏された音。


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レイ・ハラカミさんの急逝を知る。直接面識はなかったが、前田真二郎さんからお話は少し聞いていたし、前田真二郎 福島諭 濱地潤一の発表をtwitterでリンクされていたのを見たり、福島さんからも少し話の折に話題に出ていたからなんとも名状し難い。親しい友人の近くの存在の急逝。前田さんは心を痛めておられると思う。先日も前田さんのtwitterでレイ•ハラカミさんのセッションの情報があげられていたばかりだ。

何かを損なわれたような気分で居る。