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映画「ユリイカ」を観た。3時間30分超。まったく長いと感じさせない手腕。
例えば、morton feldmanを聴くような。
そんな時間と似ていた。
時間の長さとはなんだろう。ただうるさいだけのポップスの15秒間は耐えられないのは何故か。たった15秒でカーヴァーじゃないが「もう充分だ。頼むから静かにしてくれ」と思わせる時間。とは。
劇中アルバート・アイラーの「ghosts」が鳴り響く。物語の転換点で。分水嶺を示唆する音楽。
アイラーのように、、、背後から頭をぶち抜かれて(これは僕の勝手なイメージだ)川面に浮かぶ。そんな死に方を出来ればしたいが、選ばれた者しかそんな最後を迎えられない。
アイラーと言えば中上健次の「破壊せよとアイラーは言った」
ただ、アイラーは破壊したのだろうか、、、と今は思う。
「ghosts」は私には破壊されたものとは聴こえない。
Jazzの、
異端の神の
「永遠」に捧げられた「何か」
忘れ去られた「律動」を孕み、、、
そして、そこにあった熱狂とともに