florigen unit メーリングリスト

「そこに投じられた音が減衰し、消える瞬間が最も美しい」

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福島諭作曲作品「florigen unit」のメーリングリストを見る。このメーリングリストについては今まで特に注釈を書かなかったけれど、作曲家の福島さんと、クラリネット、オーボエ、コンピュータの奏者がコンクール本選までに意思疎通をはかる重要な媒体として機能しているもので、福島さんが新潟、管の方々が東京、コンピュータの飛谷くんが岐阜ということもあって、そこに投稿すれば全ての人に投稿が見え、演奏、演奏以外の様々な配慮、準備などに関しても一斉に各人がその情報を共有出来るものだった。私も途中から参加を要請され、また、奏者以外の数人の方々も参加されているようだった。頭脳の共有、一種、シナプスの連鎖のような図式も想起される。

　昨日の本選が終わり、その後数通のメールが来ていた。冷めやらぬ熱気が感じられることからきっと良い演奏だったのだ、、、と。（未だ審査の結果は出ていないことも知った。当日では決まらなかったようだ。）

　作品の譜面を当初から受け取り、メーリングリストのやり取りを拝見し、数度のリハの音源を聴いたものとしては、昨日、あの、音の消える瞬間の美がそのホールに表出したのだろうことを想起するだけで、もう、言葉はいらない。